日本型エンジェルIAIジャパン理事長のブログ

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<<   作成日時 : 2006/10/10 14:32   >>

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初心忘るべからず
昨今のメディア報道によれば日本国中の多くの企業、組織に不祥事が起こっていますが、これはどうしたことでしょうか。考えてみれば、戦争による荒廃から立ち直り、国際社会に復帰したいと、ひもじい思いを我慢して官民挙げて経済の発展と社会基盤の整備に取り組んだ時代が、戦後は終わったといわれ、次のステージに差し掛かったところで、このようなことになったのではないでしょうか。国力の回復は政府が目標を立て、国会で法を整備し、高いビジョンを掲げ、これを国民が支持したからこそできたことです。ところが、次のステージに移行する時には、はっきりしたビジョンが描かれず、国民も豊かさに慣れて惰眠をむさぼり、いたずらにマネーゲームにのめりこんで行った結果、倫理が見失われ、組織の腐敗が始まったのです。戦後に立てたビジョン、国を挙げて共有された復興という初心はもはや忘れ去られたのでしょうか。
しかしながら、法によるのではなく、自らに箍を嵌め明確な倫理観を持つ指導者は皆無ではありません。国際ロータリーという組織ではその会員は自らの職業を高い倫理観で社会のために役立て、指導的役割をはたすこと、とうたっています。日本中のロータリアンがこれに従えば、1億の人口に占める10万人のロータリアンは0.1%ですから、決して少ない割合ではありません。優れた指導者が1000人に1人いれば、国は滅びないでしょう。その内の一人として、全ロータリアンが倫理観の強い指導者であるとは言い切れないのは残念ですが、多くのロータリアンが社会で、地域で、不正を許さない経営行動を取っていることは心強いことです。また、NPO法人の中にも明確な行動規範を会員に求め、あるいは創業支援団体として、支援企業にコンプライアンスを求めているところがあります。その1例が特定非営利活動法人IAIジャパンです。
では、経営者はどのように企業の中に順法精神を浸透させることができるのでしょうか。まずは簡潔な言葉で組織として、またその構成員として守るべき規範を表現し、全員にわかるように表示することです。経営トップはこの規範を自ら守る姿勢を示して、自らを含め、組織全体を監査する担当を置くこと、組織内部では相互監視が行われ、不正は報告され、正されなければなりません。いわゆる内部告発が正義と認められる企業体質を作ることが大切です。小さな不正が大きな不祥事につながることを組織全体が認識することによって、正義が貫かれるでしょう。
どのような組織、団体であっても、経理が行われればそれは監査の対象となります。組織では監査の役割は全ての組織体制から独立していて、組織のトップといえども監査の対象となります。監査の内容は経理上の数字だけでなく、行われる業務、組織行動全てが内部統制の規定に照らして監査されるべきです。その規定は組織の規模、組織の目的に応じて作られ、飾り物ではなく、組織全体がその存在を知って、守られるものでなくてはなりません。規定違反に目をつぶることは許されるべきではありません。発見された違反はその場で正すことが再発防止に役立つことを知るべきです。水清ければ魚棲まず、という諺を小さな不正に当てはめて見逃す、という奥ゆかしさは正しくないといえます。そのような企業、組織が社会に定着し、当たり前になれば、マスコミは報道の種を美しいことに求めるようになるかもしれません。世の中の経営トップの皆さん、初心を示し、これを守って公正な社会を実現しませんか。

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