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経営者の倫理観 昨今、企業のみならず、政治家や閣僚の不祥事が多く報道されています。見過ごしにできないのはトップの経営者や政治家自身が正しい倫理観を実践していないことです。固有名詞を出すまでもなく、社長が不正を知っていたり、最悪の場合不正を指示したりしているのは到底許されることではありません。恐ろしいのはそれが業界では常識になって、大なり小なりどこでも行われている、との感覚の麻痺です。多くの不正は最近に始まったことではなく、長年の慣行の中に埋まっている場合が多いようです。そのような組織では利益優先、会社の存続、などの大義名分に隠れて不正が行われ、役職者も社員も不正に目をつぶってしまいます。右肩上がりの成長期にはそれが見過ごされ、会社の成長が最大の眼目で、そのためには多少の過ちは許され、それは雪だるま式に膨らんで、成長が止まったときに影響が噴出す、という構図が多いのでしょう。国際化に伴って企業の国際競争力が問われ、世界標準に照らした経営が求められる現在、全ての企業の経営者の倫理観を問い直す必要があります。 IAIジャパンでは創業する経営者に対して一定の行動規範を守ることを要求します。これを断る経営者は支援しないことになっています。難しいのは支援が欲しいために猫をかぶる場合があり、それを見破ることです。どのような創業者も倫理に反対することはありません。エンジェルは自らも行動規範を掲げ、これを遵守することを誓いますが、創業者が初期の独り何役もこなす時期から、パートナーや従業員を採用する時期に自ら倫理を遵守し、背中にガバナンスの看板を背負って事業にまい進することを期待します。ベンチャーでは創業者の持つビジョンとミッションを明確にし、ガバナンスすなわち倫理観を事業の執行に適用することが成功への近道、と位置づけるからです。そんな面倒なことよりも利益を上げることが重要で、その目的のためには多少の曲がったこともせねばならない、水清ければ魚棲まず、の喩えがある、という経営者もいますが、それは誤った考えで、水と魚の喩えを経営に当てはめることは正しくありません。経営環境は水ではなく、公正な経営者は魚ではないのですから。どんなに小さな不正も許さない、という経営者の姿勢は経営陣と従業員に緊張をもたらし、不正が行われたら直ちに報告することが当たり前の企業文化を創るでしょう。それはかつて共産国や独裁政治で採られた恐怖政治の密告とは根本的にことなり、情報開示の制度なのです。投資家やエンジェルに対する適切でタイムリーな情報開示はステークホルダーと企業の良好な関係構築に不可欠です。 経営者には創業期には週あるいは月次の報告が求められ、開発や事業が軌道に乗った暁には月次あるいは四半期ごとの報告が求められます。IAIジャパンのエンジェルが支援する場合は、原則として毎月戦略会議を開催し、意思決定は取締役会で行うことを起業家に要求します。これは経営の透明性を企業文化とするために有効な方法です。会議は定型化せず、活発な議論が起こるよう質問、指摘が飛び交うことが望ましく、報告を聞いて終わりということでは意味がありません。経営者にとって投資家は怖い存在ではなく、エンジェルと共に経営に効果のある助言を与えてくれる貴重な存在です。怖いと感じるときは経営者が責任を全うしていないからかもしれません。 |
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コンプライアンスの遵守を徹底してほしいものです |
長田ドーム 2007/07/19 18:31 |
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