参院選で感じること
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作成日時 : 2007/07/30 23:55
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参院選で感じること
予想を上回る野党勝利に終わった参院選ですが、この状況をどう読むべきか、有権者の立場から考えて見たいと思います。これまで保守地盤といわれた農村地帯で自民党が勝てなかったのは、政府の農業政策に対する不満であることは明らかです。農業が置き去りにされた感はありますが、食糧をもっぱら輸入に頼る日本としては、国内の農業を根本的に変革しなければいずれは衰退する産業です。仮に政権が民主党に移っても農業政策を元に戻すことはないでしょうから、次の選挙でまた農村地帯の支持が、民主党から他の党へ変わるだけのことになっては意味がありません。追い詰められれば農村地帯が共産化することさえあり得るでしょう。
それはさておいて、農業の問題点をいくつか挙げると、(1)外国産食糧のコストが国内生産に比べて格段に低い、(2)国内農業の経営単位が小さく零細である、(3)中国産食糧への不信感、(4)環境問題、(5)消費者の健康志向、などがあります。(2)についてはすでに株式会社を設立して、経営規模を大きくする試みが始まっており、これを支援することと、農村地帯にこれを広める教宣活動が必要でしょう。農村地帯の高齢化からこの効果を疑問視する向きもあるかと思いますが、(4)と(5)を加味すれば、若い農業従事者の格好の起業機会となり得ます。農業の継承問題も解決し、高齢者は投資家またはエンジェルとして支援が続けられます。また、休耕田の有効活用にもつなげることができるのではないでしょうか。たとえば、かつての田んぼを湿地としてよみがえらせ、緑地帯として活用し、単位の小さい田畑は大規模農業に集約して機械化を進めるのです。その結果(1)の問題も解決するはずです。問題は山間部のように機械化の難しい地域の農業の活性化と継承の問題です。これは資金を必要とする事業ですが、米の作付面積を全国的には維持し、山間部の田んぼを果樹や花木に転換し、付加価値を上げることで解決できないでしょうか。農業の素人が何を言うかと反論する前に創造的思考、ブレークスルー思考で解決策が見つける努力をすれば結果が出ると確信します。
自民党敗北のもうひとつの要因は世代交代が起っていることでしょう。若い世代の大部分は政治には特定の関心を持たず、いわゆる浮動票です。この人たちの関心事を取り上げることは、今後の継続的支持を取り付ける鍵となりそうです。同世代の仲間意識が高まっていることは、現代の特徴のひとつだと観察していますが、政治家の世代交代によって、この世代の関心事を汲み取ることもひとつの策だと思われます。環境問題は全世界的な広がりを見せており、若い世代にも広がっているとの認識です。温暖化問題は思ったよりもさし迫っている、との感じを持つ人は多いでしょう。異常気象を即温暖化に結びつけることは科学的な根拠を持たないかもしれませんが、今年の異常気象はそれを待たずとも、何とかしなければ、との危機感に結びついています。政治レベルでの危機管理を急ぎ、政策に結び付けられるかどうかが、誰が政権を取るにせよ政府に求められることでしょう。
参議院と衆議院で多数党が異なる現象はむしろ健康であるともいえます。2大政党が党利党略でなく、国民の支持を得られる政策を共同で立案実行することが、真の民主主義政治です。この選挙の結果を与野党共に真摯に受け止め、清新な2大政党政治に結びつけるよう、心から願っています。また、有権者は選挙前の出来事を忘れず、それが改善されるのを見極め、今後の選挙の投票に活かさなければ、今回の大きな出来事は喉もと過ぎれば何とやらの諺のとおりになってしまいます。
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