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リーダーシップと危機管理 IAIジャパン 理事長 八幡惠介 リーダーとしての資質を考えるとき、一般的には説得力、創造性、責任感、人望などの要因が必要と考えられますが、忘れてはならないのが紛争処理能力と危機管理能力です。率いるグループ内で紛争が起ったときに、これをいかに処理するかで、爾後のチームとしての成果に影響が出ます。安部内閣で複数の大臣が失言したときの首相の対応、防衛庁人事で大臣と次官の対立などの紛争の処理が適切であったか、という点では問題が残りました。国の最高のリーダーである首相の資質が問われているといってもよいでしょう。その資質を遺憾なく発揮したとは言い難いからです。また、参議院議員選挙で大敗したのは自民党にとっての危機といえますが、その対応も優れていたとはいえないと思います。 企業においては社長が最高のリーダーであり、最近の北海道での食品の不祥事においては、いずれも社長のリーダーとしての資質はいかにも低い、という印象です。危機が発生しているにもかかわらず、隠蔽しようとしたのはリーダーとして失格です。リーダーには率いるグループのトップとして、行動規範が求められます。リーダーの示す行動規範にグループが従う、というのがあるべき姿とすれば、リーダーが最も高い倫理規範を示さなければなりません。どんなに厳重な内部統制組織を作り、規定をそろえても、トップが率先してそれを守らなければ、それらは絵に描いたもちに過ぎず、仏作って魂入れずに終わります。企業の不祥事が報道されるとき、経営者からは例外なく知らなかったとの発言が聞かれます。後に調査が進むと多くの場合、実は知っていた、というケースが多いようですが、自ら率先して規定を守る姿勢を見せていれば、そのようなことは起らないし、起っても知らないはずはなく、知っていれば直ちに対策を講じるはずです。 不祥事を起こした企業が再発を防止することは容易ではありません。企業文化を根本的に変えることが求められるからです。従業員一人ひとりが高い倫理意識を持つようになるには、号令をかけただけではすみません。既存企業の内部統制を改善するには地道な努力が必要です。一方創業期の企業では創業初日から創業者がこれを実践していれば、入社する社員は創業者の背中を見て行動するでしょう。これが企業文化となって定着すれば、組織がどんなに大きくなっても統制の取れた行動が見られるはずです。リーダーが 率先しなければチームは従いません。国際ロータリーでは会長が「率先しよう・・・Lead the Way」という年間標語を掲げた年がありました。また、国際ロータリーが重視する青少年指導者養成ではリーダーの資質として紛争解決と危機管理を重視しています。日本の教育の中で、このことはほとんど無視されているといってもよいでしょう。これらの能力を持たないリーダーは国際舞台で果たしてリーダーの役割ができるでしょうか。国連や各国首脳会議などの国際的な場で、日本がリーダーシップを取れないのは、このことが世界に知れ渡っているからかもしれません。資金はアメリカに次いで多く出しながら、リーダーシップが取れないのは日本からの人的貢献が少ないからとの見方も出来ますが、人を出せばリーダーになれる、というものではありません。国際ロータリーの指導者養成プログラムから、リーダーシップのある人材が出るようになることを期待したいと思います。 |
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内部統制の有効性評価
文書化した内部統制は、その有効性を社内で評価しなければなりません。有効性の評価とは、内部統制をその整備面および運用面から見て、有効に機能しているか否かをテストすることである。ここでいう整備面とは、「その内部統制が、デザインとして見て有効に機能するように設計されているか」を評価することで、監査においては、主にウォークスルーといわれる方法で行われる。 ...続きを見る |
日本版SOX法(J-SOX法)と内部統制... 2007/09/24 18:40 |
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