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help リーダーに追加 RSS 沖縄戦と教科書検定(3)

<<   作成日時 : 2007/11/24 09:28   >>

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沖縄戦と教科書検定へのコメント(3)
NPO法人IAIジャパン 理事長 八幡惠介
以下再び鈴木さんのコメントです。

「高校の教科書に“集団自決は日本軍に強いられた、もしくは追い込まれた”と記述されるようになったのは1982年以降だそうですが、以来20年以上も経過した今になってなぜこの表現が削除されたかが現在問われている問題点です。最近になって新たに出てきた上記の事実を考えると必ずしもこのことは一部の人々に言われているように動機不純とはいえない気がします。無論この新事実が集団自決の全てを物語っているとは思えませんが、再度時間をかけてよく実態を調査した上で、説得力のある結論を出す必要があるのではないかと思います。しかし難しいのはこうした問題に常についてまわる被害者の感情、左右の思想問題とその時々の政治情勢であり、今回の場合はさらに関係者の金銭的利害関係が絡んでいるため、尚一層冷静な議論が妨げられているきらいがあります。現在の政府の答弁を聞いていても実に歯切れが悪く、議論を深めるよりは問題が大きくなることをただひたすら避けようとしている姿勢が感じられます。マスコミも同様に11万人の抗議集会に恐れをなしてかどうかは分かりませんが、どうも今一報道に客観性と迫力を欠いている感があります。

当時既に日本軍は制海権、制空権共に失っていたため沖縄は食料、武器、弾薬の補給を絶たれた状態にあり、本土決戦を前にして捨石として玉砕の運命を強いられていたことは現在公知の事実となっております。私も何回か映画化された“ひめゆりの塔”を観ていますし、又沖縄戦に参加した人の体験談なども子供のころ直接きいておりますのでその筆舌につくしがたい悲惨な運命には心を痛めます。玉砕を覚悟した極限状態の中で軍、民を問わず戦場の現場ではさまざまな異常な出来事があったであろうことは想像に難くありません。集団自決もその一例かと思います。多分現場の将校に強いられたケースもあったかも知れませんし、又、軍と運命を共にするという強い意志で決行した人、周囲の雰囲気で自決に追い込まれた人、その道をとらなかった人などさまざまなケースが想定されます。集団自決は極限下の異常な精神状態の中で発生した異常な出来事と言えるのではないかと思います。しかしこうしたことを容易にした背景には日本の精神風土があるのではないかと考えられます。」

鈴木さんの論調にはまったく同感です。沖縄が戦争末期の捨石、との理解は本土決戦と玉砕をも辞さず、と当時の実質的軍事政権強硬派が考えていた、と推察されることとも符合します。戦争犯罪人として処断されたこれら強硬派と、それこそ武士道によって自決した多くの軍関係者が居ない今、事実を白日の下に曝すことは困難なことと思われますが、だからと言って事実を糊塗することは許されないのではないでしょうか。間接的な方法しか残されていませんが、出来るだけ当時の権力構造に近かった人の証言を多く集め、客観的事実を構築することが唯一の方法でしょう。

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