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投資できる起業できない起業(1) NPO法人IAIジャパン 理事長 八幡惠介 私がNECを辞めてLSIロジック日本法人を立ち上げ、成功に至った経緯、現役経営者を引退した後、ビジネスエンジェルとして活動してきた10年余りの経験を書籍にして出版しました。IAIジャパンのエンジェル・起業家研修グループの仲間の応援を得て、多くの事例を挙げることができたので、現実味のある内容となりました。 IAIジャパンでは研究と実践の履歴を資産化し、ウェブサイトで公開しています。それは起業家とベンチャーを支援する気持ちのある人たちの役に立ちたい、との思いからです。その仲間の思いは「次は出版だ」と発展しました。出版社を2,3当たりましたが、内容が硬すぎてなかなか出版にこぎつけませんでした。光文社の編集者に間接的な伝てで紹介され、初めて「これはいけるかもしれない」と直感しました。 その編集者は内容を聞くや、こういう風に書いてください、と多くの注文をつけて来られました。著者の経験をふんだんに入れてください、実例は具体的に、会話調で括弧書きに、できるだけ実名を入れて、と注文がつき、「こんなものは読んでも退屈です」と叱られたこともありました。また、「これでは短すぎます、もっと面白く読みたくなるように書いてください」、といわれ、投げ出そうと思ったことさえありました。しかし、編集者のお叱りには決して「駄目です」との感じがなく、やれるところまでやろう、との気持ちにさせられるところもありました。 個人的には人生丸裸にされた感じがしましたが、後に続くエンジェルへの助言、起業家の気づきに繋がれば、と思い直して頑張った結果、ついに「これならイケますよ」とのご託宣が出たときは、正直言って「やった!」と快哉を叫びました。それまではいつでもいいですから、と期限を切られていませんでしたが、最後は時間との勝負となり、出版の日限まで切られ、3回の校正は徹夜しなければならないこともありました。物書きの辛さがほんのちょっぴりですが分かった気がしました。そして、私をおだてたり叱ったりして、鼓舞してくれた編集者には感謝の気持ちで一杯です。 印刷が完了し、本を手にしたときは大げさに言えば、感無量でした。書店に自分の本が並んでいるのを見たのは生まれて初めてです。1万部印刷され、全国に配送されたと聞き、「さて何部売れるのだろう」と次の心配が頭を擡げました。エンジェル・起業家研修グループの強力なPR作戦展開がどこまで功を奏するか分かりませんが、この本が「日本初のエンジェルが教える」とのサブタイトルに相応しい教科書となることを念願します。 「日本初の」という形容詞は編集者のアイディアで、「こう言い切ってもいいですね」といわれたとき、物議をかもしたら、その時は「先輩エンジェル、大変失礼しました」と脱帽し、これまで巡り会えなかった仲間やっと会えた、と喜べばいいと割り切り、「少なくとも私の知る限り私の先にはいません」と答えたのでした。 書籍の中身については次号に譲ります。 |
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